2010年9月13日月曜日

UK Techno

本日はUKテクノについて掘り下げて行きたいと思います。名前の通り、United Kingdom、イギリスでのテクノについて、どんな特徴があるのか、
そしてどんな歴史があるのか調べてみました。

今までのblogを読んでくれた人は分かってるかもだけど、ハウスはシカゴで、テクノはデトロイトで生まれました。そして80年代後半から90年代初頭、ハウスやテクノと言ったダンスミュージックの中心はアメリカ本国よりも、ヨーロッパ、特にイギリスに移っていきました。

スペインのイビサでシカゴハウス・デトロイトテクノのアーティスト達の楽曲が流れていた所に、イギリスのDJ達やラジオDJ達(ポール・オークンフォールド、ダニー・ランプリング、ジョニー・ウォーカー、ニッキー・ハロウェイ)がバカンスで遊びに行き、衝撃を受けてそれをイギリス本土に持ち帰り、自身のイベントや、ラジオで広めた事で、一気にハウス/テクノがイギリスに広がっていきました。

イギリスでは当時は、箱、クラブ内でのイベントが多かったけれど、開放感のある野外や、倉庫などで沢山の。エントランスフリーのレイブが開催されるようになります。(ちなみにレイヴの語源は、ロンドンのジャマイカ系移民の俗語で「自分に嘘をついて無理矢理盛り上がる会合」)

遠く離れたレイブ会場に多くの若者が向かい、大音量でアシッドハウスやテクノと言った最先端の音楽を聞いたのです。レイブはすぐに5千人、1万人規模へと拡大していき、野外、ビートの速い音楽に合わせて踊るスタイルが急速に広まりました。
セカンド・サマー・オブ・ラブ・ムーブメントです。

そして、ハウスやテクノ、そして野外や倉庫で開催されるレイブがヨーロッパ全体に広がり、世界中でブレイクします。その後、商業的にも成功するとして、著名DJを迎え、入場料を取り、規模の大きなものを主宰する人たちも現れるようになりました。

また同時期に若者の間で流行っていたドラッグの問題から、レイブに対する取締をイギリス政府・警察が強めていき、圧力がかかります。そして、合法的にレイブを開催するのは商業的な大きなものとなります。
この辺りからセカンドサマーオブラブムーヴメントは終息を迎え、非商業的なものはどんどんアンダーグラウンドに、ハードに、激しくなって行き、ハードコア・テクノと結びつくようになります。

つまりはどんどん早いビートに、どんどん激しくなって行った訳です。そんなレイブカルチャーを背景に持つアーティスト達がたくさん居ます。

例えばThe Prodigy。名前の通り、天才、神童と呼べるテクノバンドです。80年代後半から、レイブカルチャーを牽引する存在として活躍し、そのリリースの数々は、イギリスのダンスミュージックチャート上位にノミネートされました。またメジャーでも大人気となり日本でもファンが多いです。

また映画トレインスポッティングのラストシーンで使われて一躍メジャーとなったアンダーワールド。日本でも大人気ですね。

そして、ケミカルブラザーズ。先に述べたアンダーワールドの前座を勤める等、90年代当初は別名儀(ダスト・ブラザーズ)で活動していました。2人組のユニットです。

そして、そして、ライヴではライト付きの電飾メガネを付けてプレイするのが大きな特徴のオービタル。今年サマソニに出演していますね。電飾眼鏡を付けていて、かなり良かったと聞いています。

この4つの名前、The Prodigy、アンダーワールド、ケミカルブラザーズ、オービタル、
日本では、テクノ四天王と呼ばれていたりします。
これらは1990年代のUKテクノのアーティストです。

レーベルで有名なのは、イギリスの老舗レーベルとして知られるWARP。1989年に設立されたレーベルです。現在ではテクノから、エレクトロニカ、ロック等、時代とともにジャンルを縦断しながら素晴らしい作品を世にリリースし続けていますが、当初テクノを中心にリリースしており、また映像のクオリティが高い事でも、テクノファン以外の人気も得ていました。

WARPは、後にハードコアテクノ、当時のハードなテクノの逆を進んだ、インテリジェンステクノ、エレクトロニカと呼ばるジャンルを確立します。クラブ以外で、部屋でゆったりと聴く、エレクトロニカです。

90年代からその後は、Dave Angel(デイヴ・エンジェル)、Carl Cox(カール・コックス)、Luke Slater(ルークスレーター)、Surgeon(サージョン)などなど、多くの素晴らしいテクノアーティストが世界に羽ばたきます。

ここからは、私的な見解ですが、UKテクノのベースには、セカンドサマーオブラブに影響を受けた背景があり、そして、現実に対するアンチテーゼ、(正反対なもの)によって産まれて来る芸術だと言えるのではないでしょうか。

例えば、どんどんハードになって行く音楽に対する、リラックス出来るテクノとして産まれたwarpのインテリジェンステクノとしても知られる、エレクトロニカ。
この発想は、元々有る物に対するアンチテーゼ。正反対な物として産まれたものだと言えます。

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