2010年8月24日火曜日

Ghetto Tech

今日は、ゲットーテックを紐解いて行きたいと思います。

まず、ゲットーという言葉、元々は、ヨーロッパ諸都市内でユダヤ人が強制的に住まわされた居住区の事を指します。また、第二次世界大戦時のナチス・ドイツが設立したユダヤ人強制収容所もこう呼ばれる。そこから転じて、少数民族など特定の社会集団が住む地域の事をゲットーと呼ぶ事もあります。また、アメリカでは、大都市の貧困層が住む地域の事を指します。

そして、ゲットーテックの前にゲットーハウスについて触れたいと思います。
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ゲットーハウス
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は、シカゴハウスの一部と言われています。
1980年代後半から90年代前半に産まれました。

特徴的なのは、典型的なシカゴハウスの構成(シンプルな4つ打ちのビート)で、
Roland TR-808 が使ってある事が多い事。
そしてSEXに関係するヴォイスのサンプリングが使われている事が特徴です。

TR-808はバスドラムの音圧が高い為、低音を重視するプロデューサーに人気なんですね。

この低音を重視する流れは、マイアミベースと呼ばれるジャンルの人気があります。
マイアミベースは、低音部を極端に強調したサウンドと、
セックスに関するリリックを歌った事が特徴的です。

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ゲットーテック(Ghetto-tech)
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ゲットーテックは、デトロイトで産まれました。
シカゴで生まれた「ゲットーハウス」に、エレクトロ、ヒップホップ、テクノの要素が加わったものです。

同じく、Roland TR-808 が使ってある事が多く、また、そしてSEXに関係するヴォイスのサンプリングが使われている事が多いものです。「Bitch」とか「Pussy」とか、そんなヴォイスが延々ループしているとか。

これも、マイアミベースの人気ですね。そして、ゲットーハウスと違うのは、、BPM(Beats Per Minite)BPMが早い!145-170と言われています。

ゲットーテックが生まれた背景には2人の重要な人物が居ます。

「The Electrifying Mojo(エレクトリファイング・モジョ)」と、「The Wizard(ザ・ウィザード)」名義で活動していたJeff Millsです。この二人に多くの影響を受けたDJ達があるスタイルとして産み出したのが、ゲットーテックです。

「The Electrifying Mojo(エレクトリファイング・モジョ)」は、1977年から80年代中期まで、デトロイトのFMラジオのパーソナリティで、ファンクをかけたかと思ったら、クラフトワークやYMOを流す等、ファンクからエレクトリックミュージックまで分け隔てなく流し、多くのアーティストにエレクトリックミュージックを浸透させ、インスピレーションを与えました。

そして、「The Wizard(ザ・ウィザード)」名義で活動していたJeff Millsは、
当時FMラジオでのDJを担当しており、「The Electrifying Mojo(エレクトリファイング・モジョ)」の番組で、スクラッチや、ビートジャグリング様々なテクニックを使ったDJ Mixを披露します。そして、素早く曲を変える事DJスタイルでも人気となります。
そんなJeff Millsが当時DJ mixするジャンルが
Miami Bass, Ghetto House, Electro, HipHop and Detroit Technoでした。

そんな人気の2人に影響を受けたDJ達が、Jeff Millsのスタイル、
スクラッチを入れたり、曲を素早く変えるスタイルが浸透して行きます。

いわば、ヒップホップのスクラッチDJと、
テクノDJのファンキーな上げ上げなスタイルを混ぜ合わせた様なMixスタイルです。

そしてDJの中にレコードのBPMをどんどん早くかける様になる人たちが出て来ます。
そして、BPMを早めてかける人たちが増え、
例えば本当は127BPMだけど普段クラブで盛り上がってる時に聞くのは135BPMで、
早いビートに慣れたプロデューサーが今度は元々135 BPMのレコードを作り、
更にそれを早くして流すDJが出て来て、、、と言う感じに歯止め無く、どんどんBPMが早くなって行きます。

BPMが早くなり150を超える様になると、今度はHiphopやファンクの原曲を
本来なら33回転の所を、45回転で流して、ハウスやテクノと合わせる、なんてDJも増えて行きます。
そして、DJ GODFATHER、DJ ASSAULT、DJ FUNKらがリリースし、またDJ GODFATHER、DJ ASSAULTらのNYでのプレイが好評、hiphopファンもtechnoファンも夢中になりました。

ちなみに、デトロイトではJit、シカゴではJukeと呼ばれています。

主なアーティストは
DJ GODFATHER
DJ ASSAULT
TITTSWORTH
DJ FUNK
車椅子のDJとしてもはや伝説的なPaul Johnson
B.CALLOWAY (SUBMERGEの代表を務めるミスター・デーによって見いだされたB・キャロウェイ)
Gary Chandler

Label
デトロイトのDatabass
シカゴのJuke Trax
Twilight 76 Records

BPMが平均150前後と言う事で他のジャンルの音とはかけ離れた存在のghetto tech。
だからこそ、他のジャンルと交わる事は少なく、独自の道を今でも進んでいるghetto tech。
デジタルリリースも出ているため、seratoやtraktorを使ってのアグレッシブなDJプレイで未だ健在なDJスタイル、
そしてジャンルである。

メジャーなジャンルでもないため、それほど日本では認識されていないが、
癖になるのではまると抜け出せない。

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