2010年6月2日水曜日

NY garage

ガラージとは?誕生した都市は、ニューヨーク。生みの親はハウス・ミュージック界のゴッドファーザーと言われるラリー・レヴァン。あれ?ガラージってハウスなの???

産まれた場所は、伝説のクラブと呼ばれる、「パラダイス・ガラージ」。

キングストリートという通りにあった、大きな古い車庫だった場所を改築して作られました。オープンしたのが1977年。60年代アメリカの箱では、ファンクやソウルミュージック、特にソウルフルなヴォーカル物が印象的なフィリー・ソウルと呼ばれる音楽、それらをベースにした黒い音楽が中心にかかっていました。
そして、NYの黒人達のゲイカルチャーが、それらの音楽を広く世に伝えました。彼らの文化から産まれたソウル、ファンク、そして踊るのに最適なノリの良いディスコに、人気が集まり、70年代はディスコが一番盛り上がっていた頃です。発展場としての役割があったNYの箱に多くの黒人のゲイの人たちが集まりました。パラダイス・ガラージのお客さんのほとんども黒人のゲイの人たちでした。

70年代後半から80年代には、ディスコ自体が世界中に伝わって、他の箱では、より聞きやすいディスコサウンドが流行っていきましたが、パラダイス・ガラージではあくまでソウルやファンクと言った黒い音楽を中心としていました。また、パラダイス・ガラージはサウンドシステムが素晴らしかった事でも知られています。ベースが地響きする感覚を味わう事が出来る場所でした。でもフロアの真ん中で人と話すと声はよく通ったと言われていて、爆音だけど、話し声が聞こえる箱と言うのは良い音の箱だって言われたりしますね。

そして、このパラダイス・ガラージで、ラリー・レヴァンは、NY1のDJとしての名声を得ます。当時は週2で毎回10時間程DJしていたと言います。パラダイス・ガラージのサウンドシステムは、エンジニアの協力を得て、ラリー・レヴァン本人がこだわっていたそうです。のちにラリー・レヴァンは、イギリスの有名なクラブ、Ministory of Soundの音響を担当もしています。またラリー・レヴァンはもともとはParadise Garageの照明係であった為、DJプレイ中に照明も操作していたそう。70年代後半から、80年代にかけて、ラリーは、NY1のDJとして知られていました。

当時、アメリカで人気ナンバー1のFMラジオ番組、WBLSというラジオ局が有りました。このラジオ局がパラダイスガラージでラリーがかけた曲を翌週末にはオンエアしていたそうで、(ラリーと仲が良かった。)実際に足を運ばなくても、その雰囲気を十分に感じる事が出来、多くの人にラリーの存在が知れ渡って行きます。ラリーは、ハウス発祥の地として知られるシカゴのWarehouseにレジデントDJとして誘われましたが、それを断ってNYにて活動を続けます。

代わりに、シカゴハウスの時に触れた、「フランキーナックルズ」がNYからDJとしてwarehouseのレジデントを勤めます。シカゴ、NYと2人の距離が離れてからも「フランキーナックルズ」と、「ラリー・レヴァン」は親友で、音楽に関する情報を共有していました。ハウス・ミュージック界のゴッドファーザーと「ラリー」が言われるゆえんは、「フランキーナックルズ」によって、シカゴに伝わったNYでのシーンが大元に有ったからです。NYの「パラダイス・ガラージ」でラリーがプレイしていた、ソウル、ファンクの要素を「フランキーナックルズ」がシカゴに伝え、進化した物がハウスと呼ばれる様になった為、そういわれています。

ここまでの説明で皆さんもうお分かりだと思いますが、ガラージの語源は、「パラダイス・ガラージ」から来ています。そしてガラージの意味するのは、「ラリー・レヴァン」が好んでプレイした、ソウルやファンク、またディスコ、リズム、そしてそれらに影響を受けた多くのアーティストが引き継いでいる物の総称の事を言います。狭い意味で言えば、ソウルやファンク、またディスコなどの要素を多分に含んだ、音楽。

現在でも、「ラリー・レヴァン」が好むであろう音楽と言う使われ方もします。広い意味で言うと、ソウルやファンク、またディスコ、そこからハウスやテクノが産まれ、その後、それらに影響を受け、進化したものと言えます。全部じゃん!?

そして、ガラージがNYガラージと呼ばれる様になったのは、ガラージが世界中に伝わり、イギリスで独自の進化を遂げた事があげられます。と言うのは、何度も出てくるセカンドサマーオブラブムーヴメントで、ガラージ→ハウスと進化した音楽が、ヨーロッパに伝わり、イギリスで一大ムーヴメントとして、人気に火がつきました。

その後、イギリスではガラージ→ハウスから、独自の進化を始め、よりBPMの速い(テンポの速い)音楽が好まれる様になりました。そこから、スピードガラージと言う呼び名が産まれます。つまりは進化したイギリス独特の音との差分化として、大元であるガラージに「NY」と言う地名がついた訳です。

日本人アーティストでガラージの影響を受けたアーティストと言うと、、、1980年にニューヨークに渡り、日本にハウスを持ち帰ったと言われている高橋透氏、ラリー・レヴァン等とともにパラダイス・ガラージでプレイを行っていたNORI氏、80年代後半に渡米し、デヴィッド・モラレス、フランキー・ナックルズと共に活動を行った(SATOSHI TOMIIE)さんなどなど。日本が誇るハウスクリエイター達が、あげられます。

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