2010年1月8日金曜日

Cross Overとは?

本来のCross Overの意味は、
交差路,歩道橋とか、スタイル、ジャンルを変えると言う広い意味があります。
例えば、ロック→クラシックと言った具合です。

海外では、Cross Overと言うジャンルは確立されていません。
また日本でもCross Overと言っても、広い意味で使う場合も有ります。

でも今回のDisco Pediaでは、狭い意味でのクロスオーバー。
日本で、ジャンルの一つとして認識されているCross Overについて掘り下げてみようと思います。

まずCross Overを語る前に、この人について掘り下げてみたいと思います。
ジャイルス・ピーターソン (Gilles Peterson) 、
イギリス・ロンドン出身のアーティストで、ラジオDJとしても有名。

ジャンル“アシッド・ジャズ”の命名者でもあります。
アシッドジャズは、ジャイルスが冗談で作り上げた使った言葉で、
アシッドハウスに対抗させるために考えた言葉だそうです。

そして、80年代後期、自身のレーベル「アシッド・ジャズ (Acid Jazz) 」を設立。
このレーベル、ブラン・ニュー・ヘヴィーズ、ジャミロクワイなどがリリースしています。

アシッド・ハウスとは、
レーベル「アシッド・ジャズ」からリリースされている様な、
ジャズ、ファンク、ヒップホップ、ソウル、
その他いろいろの要素を混ぜ合わせたファンキーな音楽スタイルの事です。

90年には、クラブジャズを中心にリリースするレーベル「トーキン・ラウド (Talkin Loud) 」を設立。
(所属アーティストはインコグニートやテリー・キャリアー、ガリアーノ、コートニー・パイン、4ヒーローなど)

15歳の頃から海賊ラジオをスタート、その後1998年にはイギリスの国営ラジオ局"BBC Radio"の若者向けシリーズ"BBC Radio ONE"を担当する事に。ラジオプログラム「WORLDWIDE」が始まりました。現在では世界18ヶ国で放送されていて、世界中にリスナーを持っている人気番組です。

2005年から、日本でも「WORLDWIDE15」と「WORLDWIDE120」がJ-WAVEでスタート。「WORLDWIDE15」は15分のGilles Petersonセレクトの楽曲を流す番組。月〜木で16:05〜16:20。「WORLDWIDE120」は、120分のロングバージョン。毎日金曜日OAされています。

この人の事をなぜ触れたかというと、日本でCross Overというジャンルを確立した、沖野修也(おきのしゅうや)さんは、Gilles Petersonに影響を受けてDJを初めたから、
そして、沖野さんのユニット、「Kyoko Jazz Massive」を命名したのもまた、Gillesだったから。

KYOTO JAZZ MASSIVEは90年代初頭に兄弟2名にて結成されました。名前の通り、京都出身の2人組のユニットです。そのうちの一人、沖野修也さんが、日本のCross Overシーンの創立者と言われています。

沖野修也さんは、13歳からジャズのレコードを集め始めました。
そしてjazz, soul, funkなどを聴き、特にUKのJAZZに興味をもち始めました。
1989年、ロンドンを旅して出会ったGilles Petersonのパーティで、より良い音楽を日本に伝える事を決意するのです。
そして、京都と、東京でクラブにてDJを開始。

その後、京都にて活動していたアシッドジャズバンド、モンドグロッソのマネージャーも務め、モンドグロッソのデビューを機に上京します。そして渋谷のクラブ「THE ROOM」 のプロデュースにあたり、後にクラブオーナーになりました。

THE ROOMは、沖野さんが友人達と協力し600万程で作り上げた手作りのクラブ、
最初の内装の時のバー・カウンターを手作りしたのはモンドグロッソのリーダー、大沢さん。

このクラブ、THE ROON、最初は全然人に知られず、1年目の大晦日は8人しか
お客さんが居なかったそうですが、今では最も有名な箱の一つとして知られています。
そして多くの有名アーティストを輩出/メジャーのアーティストも来店していた事も。

ブレイク前のCHARA、MISIAが出入りしていたり、デビュー前のUAがThe Roomにサンプルを持って来たり。アシッドジャズの代表アーティスト、Jamiroquaiが初来日した時、彼等をThe Roomに遊びに来たり。

また、関係者がいち早く音源を持ち寄って流す事でも話題ですよね。例えば、Jamiroquaiの12インチを日本で初めてプレイしたのも沖野さんです。

そして、メジャー音源のプロデュースを、関係者が行い、いち早くTHE ROOMにて流していた事も。その曲とは、、、

CHARAの"JR SWEET"
UAの"リズム"。
ACOの"揺れる体温"。
birdの"SOULS"。
MISIAの"つつみ込むように"。

などなど、皆知ってますよね?
メジャーのアーティストの楽曲にも、ジャズの要素を加えた楽曲をプロデュースするなど、シーンは広がっていきます。

いつ頃から、Cross Overと言うジャンルが出来上がったのか、一般化したのかは定かではありませんが、おきのしゅうやさんを筆頭に、Mondo Grosso、JazzTronic、UFOなど、Giles Petersonの影響を受け、そしてJazzの影響を受けたダンスミュージックが、クロスオーバーとして認識されています。

沖野修也さんが出版した本によれば、
ジャズの影響を受けた(他ジャンルの)ダンス・ミュージックが、クロスオーバーとして扱われています。

1.レア・グルーブ・ムーブメント以前に発表されていたジャズの中から踊れるジャズを発見すること(踊れるジャズの旧譜)
2.レア・グルーブ・ムーブメント以前に発表されていた、ジャズの影響を受けた(他ジャンルの)ダンス・ミュージック(クロスオーバーの旧譜)
3.レア・グルーブ・ムーブメント以後に発表された(クラブ・ジャズあらかじめを意識した)踊れるジャズ(踊れるジャズの新譜)
4.レア・グルーブ・ムーブメント以後に発表された、ジャズの影響を受けた(他ジャンルの)ダンス・ミュージック(クロスオーバーの新譜)

現在は、2003年からスタートした、クラブ・ジャズとクロスオーバー・ミュージックの国内最大イベント
"Tokyo Crossover/Jazz Festival"(発起人、沖野)
が、最も大きいクラブ・ジャズとクロスオーバーのパーティでしょうね!

2009年はageHaにて行われました。

0 件のコメント: