2009年10月2日金曜日

エレクトロニカ

このエレクトロニカ、広義では、テクノ、ハウス、ドラムンベースなど、シンセサイザー、ドラムマシーン、シーケンサーなどを使用して作られた音楽全般の事をさします。

狭義では、上記で触れた、広義の中でもダンスミュージック(踊る事を目的としている音楽)を省いた、踊らない、リスニング用の音楽の事をさします。

まず、エレクトロニカの語源は、1990年頃にアメリカでtechno, drum and bass, downtempo, ambient などの電子音楽を表す総称として使われはじめました。1990年代半ば、MTVや、メジャーのレコードレーベルがOrbitalや、The Prodigyがリリースする楽曲の事をさして、エレクトロニカという言葉を使い始めます。
この時点では広義の意味で使われていたんですね。

今回は、狭義のエレクトロニカについて掘り下げてみたいと思います。

80年代後半から90年代初め、イギリスを中心にヨーロッパではセカンドサマーオブラブ以降のパーティーシーンの全盛期。激しく踊るパーティーシーンで、体を休めたり、ゆったり出来る場所(チルアウト空間)が必要とされました。大きなパーティ会場の中で、椅子や、ゆったり出来るベットを設置して、ゆったりしたリスニング音楽が流れるチルアウト空間が徐々に人気となります。

パーティーの中で激しく踊るカルチャーの反動で、反対に、チルアウト出来る音楽が必要とされた訳です。そこで次世代の音楽としておとなしいリスニング様の音楽を作り始めた所から始まったと言われています。それらの新しい音楽はリスニング用の、ダンスフロア向けではない、独特で幻想的なリズムや、メロディーラインが特徴の電子音楽の事です。

1990年前半、そういった音楽の事を、electronic listening music、intelligent techno、
armchair techno、 ambient techno、インテリジェント ダンスミュージック(IDM) などと呼んでいました。当時の日本の雑誌では「エレクトロニカ=海外でインテリジェンステクノやインテリジェントダンスミュージック(IDM)と呼ばれている音楽と同義」と解説されています。

1992年, WarpレコードはArtificial Intelligenceシリーズをリリースします。サブタイトルは "electronic listening music from Warp"Autechre、B12、The Black Dog、Aphex Twin、The Orbなどの楽曲が入っています。

Warpが何でこう言ったシリーズをリリースしたかというと、Steve Beckett(Warpの経営者の一人)曰く「当時、家で音楽を楽しむ人をターゲットに(クラブや外で踊りに行く人じゃないリスナー)リリースした」んだそうです。

このWarpレコードがリリースしたArtificial Intelligenceシリーズが狭義のエレクトロニカの発祥と言えます。別の言い方をすれば、エレクトロニカとは「WARP(イギリスの老舗テクノレーベル)からリリースしているアーティスト達(特にAphex TwinやAutechre)が作り出した音楽をルーツにした電子音楽の事」と言えます。

エイフェックス・ツイン(Aphex Twin)
本名リチャード・D・ジェームス。沢山の名義を使い分けているアーティスト。
イギリスでテクノシーンが盛り上がってきた頃から、DJをスタート、この頃からAphex Twinの名義で活動。Aphex Twin名義の初期はアンビエントをリリースする名義でしたが、次第にドラムンベース(ドリルンベース)、プリペアド・ピアノを取り入れたりと実験的な曲もリリースする名義として使われる様になります。

1992年にはR&SレコーズからAphex Twin名義で、1993年にはワープ・レコーズからPolygon Window名義でそれぞれアルバムをリリースした。1994年にAphex Twin名義でのリリースがR&Sからワープに移りました。

エレクトロニカの代表的なレーベルとして、R&Sレーベルが挙げられますが、エイフェックス・ツイン(Aphex Twin)がリリースしているからでしょうね。

オウテカ(Autechre)は、イギリス出身ショーン・ブース、ロブ・ブラウンの2人によるユニット名。出身はマンチェスター北部。1987年にグループ結成。初期はカシオのサンプラーSK-1などを使って曲を作っていた。1993年にワープ・レコーズからリリースされたアルバムIncunabulaにより、シーンの主要アーティストとなる。彼らもエレクトロニカの代表アーティストとして知られています。


音楽的な話をすると、カットアップと呼ばれるサンプリングした楽曲の一部を切り刻んで、分解して、のばしたり、縮めたりしながら、再構築する手法や、録音物に含まれる「プツッ」という瞬間的なノイズをクリックまたはクリックノイズといいますが、逆にこのクリックを音響の一種と見なし音楽的な表現手段として用いたり、グリッチと呼ばれる電子回路中に現れる、接触不良などに伴う雑音を敢えて使用したりという特徴があります。(このグリッチという手法は、Oval (オヴァル)がCDの盤面をマジックペンで汚し、わざと音飛びを起すことで得られる音を使う手法が特に有名です。)

2000年に入ってから、ドイツ、フランクフルトを拠点とするレコードレーベル、ミル・プラトーが、「Clicks & Cuts」というコンピレーションシリーズをリリースします。このコンピレーションの中で、クリック、グリッチ、カットアップなどの手法を取り入れ、実験的なエレクトロニカを多数リリース。シーンも大きく活気づきました。

このときに注目されたのがアルヴァ・ノト、Snd、フランク・ブレットシュナイダー(Komet)、トーマス・ブリンクマンと言ったアーティストである。

レディオヘッドがエレクトロニクスを大胆に取り入れたアルバムを発表したこと、特にリーダーのトム・ヨークがオウテカを愛聴していると発言した事でも、エレクトロニカの人気を加速させます。
人気を得たエレクトロニカは様々なスタイルを取り入れながら普及して行きます。

生楽器を取り入れたスタイル
(フォークトロニカと呼ばれていた)、ムームなどが代表アーティスト。

王道の電子音のみ
オウテカ、パンソニック、マウス・オン・マーズ、ボラといったアーティストや、
n5MDやU-Cover、Skamといったレーベル

ヒップホップとの融合
レーベルとしてはメアク・レコーズ、スキマティック
アーティストはマシーンドラム、ダブリー、プレフューズ73

インディー・ロックとの融合
ボーカルや生楽器を大幅に取り入れるサウンド
モール・ミュージック(morr music)は、ドイツ・ベルリンのレコードレーベル

エレクトロニカが聞きたい人!
エレクトロニカの発祥、イギリスの名門レーベルWarp Recordsが今年で 20周年!!
国内最大級のダンスイベントとして始まり、しばらく開催されていなかったelectraglideが、WARP20周年と連動して4年ぶりに復活します!

メンツは
BATTLES
Chris Cunningham Live
!!!
CLARK
FLYING LOTUS
ANDREW WEATHERALL
Hudson Mohawke

今回はエレクトロニカだけって訳ではないけれど、最新のダンスミュージック、ロックが聞きたいあなたは是非遊びに行ってみてね!!

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