2009年9月4日金曜日

Balearic

バレアリック(balearic)とはスペインのバレアレス諸島のこと。
スペイン、イビザ島があるのもここ、バレアレス諸島。

バレアリックと言うと、イビザで有名なチルアウトカフェ「カフェ・デ・ルマーン」が出しているコンピレーションが有名ですが、それだけじゃぁないんです!
夕日が沈むビーチに合いそうな音がバレアリック、じゃないんです。

広義だと、イビザ諸島から広がった音楽がバレアリックです。
イビサ諸島といえば、ハウスはもちろん、テクノ、トランス、様々なダンスミュージックが人気だし、イビザ諸島から広がった音楽って沢山あると思うけど、じゃぁどこがバレアリックなの?

70年代イビサは「ヒッピーの聖地」なんて呼ばれて、それ以後、ヨーロッパのダンスミュージック大好きな若者たちの観光地、ダンスミュージックカルチャーの聖地として栄えていましたね。

そんな若者、オープンマインドな人々が集まるイビサで産まれた自由な発想や精神から産まれたのが「バレアリック」です。産まれたのは1980年代後半と言われています。

特定のジャンルや、カテゴリーにこだわらず、自由な選曲、様々なスタイルをミックスさせる、ミクスチャーのDJスタイルが特徴。
パーカッションが効いているものや、トランシーなものが多いが、特定のジャンル(例:テクノ、ハウス、トランス、等)に定義出来ない音楽の事全般を指して使われました。

「なんでも有り」で音楽を楽しむDJスタイルを指している総称と言えます。曖昧ですが、なんとなく分かりますか?

あれ?バレアリックってジャンルじゃないの?って人も居ると思います。そうなんです、バレアリックって言葉の意味があまりに広く、また曖昧であった事から
困惑してる人も多いと思うんですが、この「バレアリック」時代を経ていく内に意味が広がって行きます。

まず先に触れた、80年代後半に産まれたバレアリック。

90年代初頭、イビサから産まれたジャンルレス、ボーダーレスなバレアリックの精神を受け継いで、更に発展したイギリス生まれの「バレアリック」。ロックバンドがサンプラーを取り入れてみたり。ダンスミュージックでハードなギターを弾いてみたり。ありとあらゆるジャンルのクロスオーバーが産まれます。その時代のイギリスのダンスミュージックシーンを代表するのが、Andrew Weatherall。Primal Screamのプロデュースでも知られ、ロックとダンスミュージックの垣根を取り払った。もう存在自体がバレアリック!


そして、Andrew Weatherallが発掘したChemical Brothersも、Neil Youngの名曲をグランドビートでカバーして有名になった、Saint Etienneも有名。Terry Farleyが設立したJunior Boy's OwnレーベルからリリースしたX-PRESS 2も有名ですね!

90年代半ば、イビザで有名なチルアウトカフェ「カフェ・デ・ルマーン」のコンピレーションから発展したチルアウトの意味での「バレアリック」が広まります。このコンピレーションはチルアウトの神様Jos Padilla(ホセ・パディーヤ)が選曲して話題になりました。夕日の沈む海を見ながら聞いていい感じなのが「バレアリック」と思ってる人も多いと思いますが、それはこのカフェ・デ・ルマーンのコンピレーションから発展したバレアリックでしょうね。

特に日本ではリスニング用に広く広まった事もあって、勘違いしている人が多い様ですが、あくまでチルアウトの側面は「バレアリック」の一部分であって全てではないんです。さて、バレアリックには多くの意味や解釈が有る事が分かりましたが、

80年代から変わっていないのはジャンルの名称ではなくて、「なんでも有りのスタンス」で楽しむスタイルの事を意味している点です。音楽に対する楽しみ方の姿勢とでも言いますか。

アシッド・ハウス、トライバルハウスだって、ソウル、ファンク、一部ロック系の音だって“バレアリック”だったんですから。明るく陽気なスペインのリゾートそしてダンスミュージックの聖地「イビサ島」から産まれたジャンルなんて関係ない、オープンマインドで音楽を楽しもう!そんなスタイル。バレアリック。素敵ですね!

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